「個別指導だと具体的にどのように教えてくれるの?」というご質問を頂くことがあります。実際のところいろいろなケースがあり、ひと言で説明できるわけではないのですが、1つの例として以下の問題をご覧ください。
「2.4Lの砂の重さが6.6kgでした。この砂1Lの重さを求めましょう。」 (小学5年算数より)
この問題を小5、小6、中1の子供たちに解かせてみると、正答率はおよそ以下のようになると思われます。
小学5年生 50%
小学6年生 30%
中学1年生 35%
※但し5年生は学校で習ってから1ヶ月以内に解かせた場合です。
「まさか5年生が中1よりもできるなんて…」と思われるかもしれません。しかし、中学1年生の多くの生徒は、この問題を見たときに「掛け算かな?割り算かな?割り算だとしたらどっちを割るんだろう?」と悩んでしまうわけです。それが学校で習ったばかりの5年生には、スラスラとできてしまうというケースが多いのです。
ここで問題なのが、正解だからといって必ずしも彼らが本当に理解していているとは限らないということです。学校で割り算の問題ばかりをやっていてこの問題を出されたら、おそらく大抵の子供たちは割り算でやろうとするでしょう。また、この問題の前に類題をやっていれば自然とどういう式にすればよいか分かってくるものです。大切なことは、1ヶ月後、1年後、2年後に同じ問題をやってもしっかりとできるような勉強をしておくことなのです。
それでは、どのような教え方をすれば子供たちは正しく理解できるのでしょうか?まずは絶対にやってはいけない教え方の例です。
「6.6を2.4で割ればいいんだよ。」
「こういう場合は割り算を使うんだよ。」
このような指導は、ただ答えを教えているようなものです。
私どもセレクト学院では、こんなときお子様に次のようなアプローチをします。
先生「たとえば3Lの砂の重さが6kgだとしたら、1Lの砂の重さは何kgになるかな?」
生徒「2kg!」 ※これならほとんどのお子様が答えられます。
先生「正解。それではどうやって、「2kg」という答えを見つけたのかな?」
たったこれだけで、子供たちの目が輝いてくるものなのです。この先はお子様の理解度によって指導方法は変わっていくため(ここが個別指導の良いところでもあります)、全てを書くと膨大な量になるので省略させていただきますが、ポイントは3つあります。
① 「数字を簡単にして類題を出す」
「これなら私にもできる。」と思わせることが大切です。
② 「類題ができたときにはほめる」
勉強の苦手な子ほどほめてやる気にさせます。
③ 「ヒントは教えても答えは教えない」
自分の力でできて、初めて自信がつくものなのです。
セレクト学院の指導の基本は、問題をかみ砕いて簡単にします(ここは先生の力量によって大きく差がつくところです)。そうすることによって問題の本質が分かり、しっかりとした考え方が身についてくるようになります。
「先生が教えるとできるでしょ?」ではなく、「先生が教えなくてもできたじゃない。」という方向に持っていくことによって、お子様の自信とやる気が出てくるのです。
ご興味のある方は、お気軽に「無料体験授業」でお確かめください。お待ちしています。
(冒頭の問題の解答 6.6÷2.4=2.75 答え 2.75㎏)