ここ最近は、将棋界に明るいニュースが多く、私自身毎日とても喜んでいます。
特に藤井四段の活躍ぶりには、本当に驚かされます。
私は、生徒が帰ったあとに中3生の答案の採点をして、そして同じく中3生の藤井四段の棋譜をパソコンで並べて研究するというほどの将棋好きなのですが、ここで彼の強さについて少し触れてみたいと思います。
なんと言っても、彼の一番の強さは「圧倒的な終盤力」にあります。
数学に例えると、私が10分考えてやっと解ける問題を、彼なら10秒で解いてしまうといった具合です。
そして、これはマスコミの間でもあまり触れられていないのですが、将棋観というものを大きく変えていったことも見逃せません。
従来の将棋は、「まずは守りを固めてから攻める」というのが基本でしたが、現在では「隙あらばいつでも攻める」といったスタンスです。
これは、当然といえば当然のことで、自分の玉を固めている間に相手の玉も固めて行くことができるわけで、どこで攻めても本来のところあまり差がないわけです。
そうであれば、できるだけ相手にとって不意打ちになる場面を見つけ、その時点で攻勢をかけた方がいいというわけです。
将棋の歴史は長いのですが、こんな単純なことでもこれまでの間は否定されていたのです。
常識だと思っていたことが常識ではなくなる、これはもしかすると勉強面に於いても有り得ることかもしれません。
さて、将棋と受験の最大の違いは何か・・・。これは前者が「相手との勝負」なのに対して、「後者は自分との勝負」ということだと思います。
もちろん受験でも、倍率(相手)によって合否は左右されてしましますが、そのような外的要因よりも自分自身がこれまでどれだけしっかりと取り組んできたかの事の方が遥かに大きいわけです。
受験生の皆さん、体調に気をつけて、当日ベストを尽くせるようがんばってください。
P.S. ちなみに部活動で「囲碁・将棋部」のあるところは多いのですが、やはりこれらは別々のものなので切り離して欲しいものです。
私からすると「野球・サッカー部」「バレー・バスケ部」「演劇・吹奏楽部」と言っているようなものなのです。 小林
- 01.16.2018
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「太郎くんはA地点からB地点まで、行きは時速40km、帰りは時速60kmで運転しました。このときの平均の速さを求めなさい。」
この問題に初めて出会ったのは、私が小学校6年生のときです。
当時、即座に「時速50km」と答えて、それが間違いだったことが分かり、ショックを受けたことを覚えています。
正解を見ると「時速48km」になっていて、何がなんだか訳がわからなくなってしまいました。
しかも、この本というのが「算数パズル」というもので、詳しい解説等一切載っていなくあるのは「時速50kmではないよ。」というものだけで、悶々とした日々をしばらく過ごすことになったのでした。
まあ今思うと、解説がなかったからこそ、悔しい思いをしてこうして考えることができたのだと思い、今ではそのことに感謝をしています。
当時の私の頭の中には、「60と40という数字だけで、どうやって48という数字が作れるんだ?できるわけないじゃないか。・・・待てよ、往復といってもすぐに戻ってくるわけないので、B地点での待ち時間があって遅くなるのだろうか?いやいやそんなことはない。」といった考えが頭の中をぐるぐる廻っていました。
そして、数日経った時にある考えが私の頭の中をよぎったのです。
「東京から札幌まで、行きは時速800Kmの飛行機に乗り、帰りは時速1mのカタツムリだった場合、果たして平均時速は400kmになるのだろうか?」というものです。
当然なるわけありません。それどころか、100年経っても往復することすらできません。
このことに気づいた時に、私は「平均時速が50kmではない」ことに初めて納得したのでした。
そして、それから数日後、自分で答えを導くことができて感動したことを覚えています。
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この問題は、開校当初のホームページやチラシ広告にも掲載したことがあるのですが、多くの方からの反響がありました。
塾生、塾生の兄弟、塾生の保護者、友人などから「何故時速48kmなんですか?」という問い合わせ等が寄せられました。
中には「うちには子供はいないのですが・・・」と言って電話を掛けてくれた方もいました。
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それでは、今後算数(数学)が伸びる人の特徴を1つだけお伝えしたいと思います。
それは、「時速48km」と聞いて、「ええっ何で?」と思ってくれる人です。
この気持ちがあれば、大丈夫です。 小林
- 01.13.2018
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明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
授業は1月4日よりスタートしています。
毎年のことですが、受験生の中には塾に12時間来ている生徒も多数います。
今年も皆様にとって良い1年になりますことをお祈りしています。
★センター試験、私大入試、私立高校入試、県内中学入試まであと僅か!ベストを尽くしていきましょう。 小林
- 01.05.2018
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公立高校中3生の期末試験が近づいてきました。
こんなことを言うと、「この前中間テストが終わったばかりなのに・・・」なんて思う中3生もいると思いますが、実際3年の期末テストは早いのです。
中3生の場合、中学校で調査書を作る関係があって、1~2年生よりも早く実施しないと間に合わなくなるというわけです。
昨年までと同じ気持ちでいると、試験前に慌ててしまうことになりますので、早めの準備を心がけて欲しいと思います。
ところで、例年に比べて各中学とも英語(G.S.)の進みが若干ではありますが早くなってきたようです。
もしかすると、高校入試の範囲を期末テストまでに全て終えることが出来るかもしれません。
これは、とてもいいことだと思います。
期末テストが終わると、過去問に入る生徒も多くなってきますが、習っていない分野があるとかなり手こずってしまうものです。
これが解消されるだけでも、今後の取り組み方に弾みがついてくるはずです。
一方数学に関しては、なかなかそうも行きません。
入試で必須の「三平方の定理」や「円周角」等、期末テスト後~3学期に学習する内容も多くなっています。
塾では、進んでいる生徒は既に終わっていて、他の生徒も遅くとも年内には全て終わらせる予定です。
そうして行かないと、1月22日から始まる私立高校入試に間に合わなくなってしまうからです。
塾に通わず独学で頑張っている生徒も、期末試験後は早めに全分野の学習を終わらせ、安心して過去問に取り組めるようにしましょう。 小林
- 10.24.2017
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明日22日(日)は衆議院選挙の投票日です。
当塾の先生はもちろんのこと、生徒の中にも投票権を持っている人がいるというのは、なんだか時代の流れを感じてしまいます。
さて、最近の政党の公約を聞くと、どうも気になることがあります。
それは、どの党もやたら「○○無償化」というものを大々的にアピールしてくることです。
特に「保育園無償化」や「私立高校無償化」などに関しては、なぜか大切なことに触れられていないような気がしてなりません。
それは、これらのことが実現した場合に、すでに卒園や卒業をした家庭の場合はどうなるのかということです。
例えば、小学生の低学年の子供が2人いる家庭の場合、ほんの数年違うだけで、3年間通った場合にかかる100万ほどの金額を払わずに済んだわけです。
高校に関してはもっと顕著です。
2人とも私立高校に通っていた場合は、僅か数年の差で300万以上も支出が変わってしまうことになります。
私としては、無償化の是非はともかくとして、やるのであればもっと段階的に引き下げて、より公平な政治をして欲しいものだと思うわけです。
また、北朝鮮問題についてはもっとも大きな問題であるのにも関わらず、国会でもあまり議論にならず、公約としてもほとんど触れていない政党も多く気になるところです。
この問題に対して、政府が対応を誤り最悪の結果になった場合は、「消費税」も「無償化」も「温暖化対策」も「原発」も本当にどうでもいい問題になってしまいます。
余談になりますが、どの候補者も他の候補者や政党の批判ばかりしていますが、「相手の良いところを見つけて褒める」という基本的なことを、なぜ偉くなるとできなくなるのでしょうか?
もっと子供たちにも聞かせられる演説をして欲しいと思います。 小林
- 10.21.2017
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