塾や学校(特に私立)のホームページやパンフレット等を見ると、どれもすばらしい実績等が多々書かれています。
しかし、この業界に長年携わっていますと、その裏側も見えてくるわけでして、今回はその辺について例を出して少し触れてみたいと思います。
・「東大合格者1名達成!」
これは、仮に400名いる卒業生の中からたった1名だけ東大に合格したものに過ぎません。「あなたも400分の1の確率で東大にいけるかも」ということを言っているだけのことです。もっとも、たとえ1名であっても広告に載せるだけの価値があるというところは東大の凄いところではありますが・・・。
・「早慶上智理科大に〇名合格!」
「現役のみ?それとも浪人生も含めてるの?何名いるうちの何名なの?合格率は?附属生も含むの?夜間部も入れてるの?指定校推薦とAO入試も計上してる?」等々実は突っ込みどころは満載です。
・「GMARCHに〇〇名合格!」
この辺になると、上記の理由に加えて、一人の生徒が複数校合格しているケースも多々含まれます。例えば早稲田に合格した受験生が、明治・中央にも合格しているという具合です。一部の私立高校や塾では、本人が行く気がなくてもこのような学校の受験を勧められることも多々あるようです。公立高校では基本的にそのようなことはありませんので、実際のところ公立と私立での有名大学の合格数では、見た目の数字ほどの差がないとも言えます。
・「合格率〇〇%」
基本的に難関校ほど倍率が高くなるものです(逆に言うと、下位の学校では定員割れしている学校もいくつもあるということです)。すなわち、この数値が高いだけで優秀であるとは言えないわけです。
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まだまだあります。「数学が〇点アップ」、「学年〇位」、「模試の偏差値が〇〇UP」・・・などなど、どれも塾生が全員達成しているわけではありません。
このように塾や学校選びには、イメージだけでなく慎重な判断が求められます。
ただ、すでに入塾や入学してしまっている場合は、そこを信じて、自分の持てる力を存分に発揮していくことが大切です。 小林