毎年、当塾生の中3時の調査書(9科目×5段階の部分でオール5=45)は大幅にアップしています。
開校以来ほぼ毎年90%前後の生徒が、中2時の学年評価よりも数値を上げています。
これは生徒たちのがんばりであることには間違いないのですが、正直なところ外的要因によるものも大きく影響しています。
それは、今と昔の通知表の付け方の違いにあります。
◎20年近く前まで(相対評価)
簡単に言うと、5~1までの割合がそれぞれ決まっている方式です。つまり成績の上がる生徒が半数いれば、成績の落ちる生徒もほぼ半数いるということになります。
◎現在(絶対評価)
基準値への到達度によって成績をつけるため、極論を言えば全員5ということも有り得る方式です。
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さて、この絶対評価の善し悪しについては、いつか自分の意見を述べてみたいと思っていますが、ここでは何故3年生になると数値がアップするのかについて触れてみます。
通知表にはいろいろな項目があり、それらを総合して数値が決まります。
その大前提として、課題等の提出があれば、指示に沿って期限内に提出するということは基本中の基本になります。
この当たり前のことが守られていないと、当然のことながら大きな減点となってしまうわけです。
当塾の生徒の中にも、中1の頃はまだいい加減だったのが、学年が上がるにつれて自覚が出てきたという生徒も少なくありません。
でも、公立高校入試に影響する調査書というのは、中1の学年評価も含まれます。
そして、中1、中2の皆さんは、ちょっとした意識を変えることで、中3からではなくこの時期から成績をアップすることが簡単にできます。
そのために今からすぐにできることを紹介してみます。
①学校や塾からもらった手紙をその日のうちに親に渡す。
②宿題の箇所がどこか必ずメモをして、提出期限を厳守する。
③できない問題があっても、極力白紙では出さずに分かるところだけでも記入し、努力の跡を残す。
④返却された答案や成績表等はファイリングなど整理をして、いつでも見られるようにする。
このように、基本に忠実にするだけで、みなさんのこれからが大きく変わっていくはずです。 小林