さて、小中高別の通知表(中学では調査書、高校では内申または評定と呼ぶことが一般的)について解説してみます。
◎小学生
近隣の小学校での通知表は、教科及び項目ごとにABCもしくは◎〇△で評価しています。
前回触れたように、現在は絶対評価ということでそれぞれの比率は決まっていませんが、A(◎)が30~40%前後、B(〇)が50~60%前後、C(△)が10%前後ではないかというのが私の今までの感覚です。
また、学力面ではC(△)であっても、努力の姿勢が認められてB(〇)がつくケースも多々ありますが、反対にできるのに手を挙げない子や授業をしっかりと聞いてない子には厳しい評価になることもあります。
中学受験をする子にとっては、通知表の結果が合否に影響することはまずありませんが、私立の中堅校以上と中高一貫公立等を受験する場合は、7割以上はA(◎)が欲しいところです。
◎中学生
通知表は5段階(5~1)が普通です。
中学に入ると提出物が多くなり、これを怠ったり期限を過ぎて提出したりすると大きなマイナスポイントとなってしまいます。
通知表で特に大事なのが、3学期の成績の隣り(中3のみ2学期)にある学年評価という欄です。
実は公立高校を受験する場合、この数値(中1~中3全て)が高校に提出され合否に大きく影響します。
また私立高校の場合は、高校や受験方法等によって全く影響しないケースから大きく影響するケースまで様々です。
なお私立高校では、学年評価ではなく中3の1学期の成績を見るケースが多いです。
◎高校
高校では通知表ではなく、評定という表現をよく使います。
大学受験の際、この評定が大きく影響するかどうかは、受験校と受験方法によって大きく変わっていきます。
基本的に一般入試では、評定が低くても合否に影響はありません。
しかし、大学受験をする生徒の半数以上が評定を必要とする公募推薦、指定校推薦、AO入試になりますので、一般入試と決めている生徒以外は決して評定を疎かにすることはできません。
ちなみに評定の対象になるのは、1年・2年・3年1学期の平均値です(大学受験では2学期以降の数値は見ないのが普通です)。 小林