「私立高校授業料実質無料化」・・・このような文面をホームページや文書等で見かけることがあります。
これだけを見ると、「無料なら公立をやめて私立高校にしようかしら。」とお考えになる方も多くなりそうです。
しかし、これには大きな落とし穴がいくつもありますので注意が必要です。
以下はその具体的な例です。
その1
授業料が無料になるのは、全員ではなく所得制限が設けられている。
さらに、県内私立の平均額までしか支給されないので、学費の高い私立高校の場合は残額は自己負担になる。
その2
私立高校には、授業料以外にも施設費や入学金といった費用がかかり、これが公立高校とは比べ物にならないほど高額である。
また、これらの補助をもらうには、更に厳しい所得制限があり、しかも全額の補助ではなく一部支給に留まる。
その3
制服費用や修学旅行積立費などの諸費用が一般的に公立高校よりも高額になり、基本的に自己負担になる。
その4
寄付金を募る私立高校も多い。※一応「任意」ということになっています。
その5
これらの支援金には、国から支給されるものと県から支給されるものがあるが、都内の私立高校に進学する場合は、県からの支援金は支給されない。
とまあこんなところです。
しかし、昔に比べると遥かに支援金は充実してきているのも事実です。
これらをまとめると、「私立高校に進学する場合、以前よりもご家庭の負担は少なくなりましたが、決して無料というわけではありません」ということです。
高校入試説明会では、更に具体的な数値を出して解説していく予定ですので、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。 小林