今回は、公立中学生が受験までに受ける主なテストとその意味合いについて簡単に解説いたします。
特に中3生になると、テストの数が大幅に増えてきますので、中3生を前提として述べさせていただきます。
◎定期試験
年に5回の定期試験があります。
公立高校受験生にとっては、1回1回が非常に重要な試験です(私立高校受験生にとってももちろん大切ですが、この試験結果等を元にして各学期の通知表が決定され、そのうえで2学期終了時には学年評価も決まりますので、そういう意味では公立高校受験生にとっての方が重要になります)。
但し、3学期に行われる学年末試験に関しては調査書には反映されないため、重要ではありません。
◎北辰テスト
中3時に8回あります。
私立高校の推薦をもらうためにも重要になってきますが、無理して全部を受ける必要はありません。
特に重要なのが、多くの私立高校で推薦基準に対象としている第3回~第7回の5回になります。
出来るかぎりこの5回は受けておいた方がいいでしょう。
◎市学力検査
2学期に2回、3学期に1回行われる試験です。
そもそもこの試験を行う意味は何かと言いますと、進路指導の資料として中学の先生が把握しておくためのものなのです。
それは北辰テストで充分じゃないかと思う方もいらっしゃると思いますが、公立中学の先生は(北辰等の)業者テストの結果を進路指導に使うことができないのです。
それで、新たなテストが必要となったわけです。
この試験で良い結果が出なかったからといって入試で直接不利になるわけではありませんが、三者面談では担任の先生に「志望校を下げた方がいい」と言われてしまう可能性があります。
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埼玉の中3生は、このように年間のテストが数多くありますので、塾では日々の確認テストは別として、会場模試のようなものは敢えて行っていません。
また、テストというと結果が全てのように思われがちですが、見直しをして今後に繋げていくことがとても大切です。 小林