今から15年ほど前のことです。当時私が勤務していた会社で、社員のための「パソコン研修会」というものがありました。パソコンに詳しい社員がいて、その人が講師となってマンツーマンでパソコンの基本作業を教えてくれたのです。
その頃私は、パソコンに関しては全くの素人でして、「できることなら上手くなりたい」、でも「時間をかけて努力はしたくはない」といったいい加減な気持ちでいました。それで結果はどうだったかというと、案の定たいした効果もなく終わってしまったのでした。「その場では出来ていても、何日か経つと忘れてしまう」というよくあるパターンです。
その一番の原因は「私自身のやる気と努力の足りなさ」であることは言うまでもありませんが、もうひとつ理由があるとすると、講師が自分の後輩だったことが問題だったのです。彼は私に「普段から少しづつ練習しておくといいと思います。」と言ってくれたのですが、先輩相手だったため遠慮がちな物の言い方だったのです。これでは、自分によっぽどやる気がない限りやらないことは明白です。指示を出すときは、相手が誰であっても、ある程度強制力がないといけないと思ったものでした。
当塾の個別指導でも原則毎回宿題が出ます。そしてその多くがその日に習ったことの反復練習です。宿題をやって来ないと授業後残すこともあります。でもそれをバネにして乗り越えてきた人も多数います。せっかくがんばって学んだことを身に付けるためにも、最低限毎回の宿題はしっかりやってきましょう。 小林