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「偏差値に関するお話」その5

今回は、「なぜ偏差値が存在するのか」ということと「偏差値の簡単な求め方」について解説していきたいと思います。

「偏差値が存在する理由」について

例えばAさんの国語の点数が80点で、数学点数が60点だったとします。この場合、国語の方が数学よりも20点高いのですが、もし以下のような平均点だったらどうでしょうか。

国語の平均点=80点、数学の平均点=50点

この場合、Aさんは国語では平均点と同じ点数を取っていて、数学では平均点よりも10点高い得点を取っているため、数学の60点の方が国語の80点よりも価値があることが分かります。

これを一目で表しているのが偏差値です。偏差値の中心(平均)は常に50になっていますので、この数値を見ればどの教科が良くてどの教科が悪かったかが分かるようになっています。

「偏差値の簡単な求め方」について

学校の定期試験では通常偏差値は出しません。本来偏差値を出すには全員の点数が必要になってくるためかなりの労力になってくることや、学校側が偏差値で優劣を判断したくないという思いもあるかもしれません。あとは偏差値を出さなくても大まかな数値は分かっているというのもあるでしょう。

ここで簡単な偏差値の出し方について解説をしていきたいと思います。ただし、この出し方はあくまでも大まかなものであり、誤差はありますのでご了承ください。

1、まずは自分の点数と平均点との差を出します。例)自分の得点が75点で平均点が65点の場合は75-65=10

2、次に1で出た数値を2で割ります。例)10÷2=5

3、続いて50に2で出た数値を足します。例)50+5=55

これが簡易な偏差値の出し方になります。

特に中学1~2年生の方は、偏差値の出る機会があまりないため自分の位置が分かりにくいものですが、これを参考にしてみるといいと思います。

ちなみに5科合計の偏差値の出し方についてですが、この場合は以下のようになります。

1、5科の合計点から平均点を引きます。 例)自分の合計得点が300点で平均点が320点の場合は、300-320=-20

2、1で出た数値を10で割ります。例)-20÷10=-2

3、50に2で出た数値を足します。例)50+(-2)=48

これが5科のおおよその偏差値ということになります。

これらの数値は先述の通り誤差がありますが、これを元に目標を立ててみるのもいいでしょう。

偏差値については今回で終了になりますが、ご質問等がありましたらメールその他でお問い合わせください。                                  小林

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