入塾前の保護者の方より、「うちの子勉強のやり方が分かっていなくて・・・。」という相談をいただくことがよくあります。
ご家庭でも、お子様から「勉強のやり方が分からない。」と言われたことのある方も多数いらっしゃるのではないでしょうか?
よく塾や家庭教師等のチラシには「勉強のやり方を教えます」なんていうフレーズが書いていて、ついすがりつきたくなることがあるかもしれません。
しかし、その前にまずご家庭でチェックして欲しいことがあります。
それは、お子様がそのようなことを言うときは、机の前に座って勉強道具を広げて言っているのでしょうか?もしくはお母様に自分から相談を持ちかけていますでしょうか?
そのような場合には、もちろん温かく手を差し伸べてあげて欲しいと思います。
しかし、そうではなくお母様に「勉強をしなさい。」と言われて、「やり方が分からないから出来ない。」と言うのであれば話は変わってきます。
そうなのです。これは勉強をしないことを正当化しようとしているだけなのです。
厳しいことを書いてしまいましたが、実際はこのようなケースがとても多いのです。
ではどうすれば良いかですが、何はともあれやる気にさせるしかありません(実際はこれが一番大変なのですが)。
当塾では、通常の授業以外に「演習レッスン」というものを週に1回以上設けています。
これは自分で決めた日時に、塾の自習室で1人で勉強するものです。
初めのうちは、仕方なく嫌々来る生徒もいます。
しかし、「勉強のやり方が分からない」と言っている生徒でも、周りの生徒の一生懸命勉強をしている姿を見て、何かやらなければという気持ちになり、テキストやノート等を自分から出してくるようになります。
でも何をどうやっていかが分からず、立ち止まってしまうケースもあります。
また、せっかく始めた勉強も、やり方が大きくずれているケースが見つかることも多々あります。
私たちは、ここで初めて生徒にアドバイスを送るのです。
そうすると、ほとんどの生徒は素直に耳を傾けて吸収しようとします。
今後多少長い道のりにはなりますが、これを繰り返すことによって確実にお子様は変わっていきます。
ちなみに勉強のやり方というものは、科目、単元、目的、自分の成績等によっても大きく変わります。また、勉強の効率の良い方法も個人によって違いますので、たった1回アドバイスをしただけで、完璧にやり方を教えられるわけではありません。念のため。 小林