中学1、2年生の皆さんへ
塾生へのお手紙より抜粋(一部内容を変えています)。
1学期も終わりに近づき、夏休みも目前となりました。部活動やその他いろいろと、毎日忙しい人も多いのではないかと思います。
ところで、皆さんは1学期のテスト結果に満足していますか?「失敗は成功のもと」であり、「成功は失敗のもと」でもあります。結果に対して一喜一憂するだけでなく、これからの気持ちの持ちようと行動力が大切になってきます。
さて、ここで私の小・中学生時代の英語の体験談をお話したいと思います。もしかしたら皆さんの参考になるかもしれません。
私は小学5年のときに近所の英語塾に通い始めました。今のように体験授業などというものはなく、気がついたら親が勝手に申し込んでいたのです。まあそれはともかくとして、そこには1クラス6名ほどの生徒がいました。そして、授業の始めには毎回約10個の単語テストがあったのですが、これがなかなか私には苦痛で正当率は毎回10〜20%位だったのです。なぜそれしか出来ないかというと、答えは簡単です。全く勉強をしていなかったからなのです。正確には、塾に着いてからテストが始まるまでの僅かな時間に簡単な単語を必死に覚えようとするので、申し訳程度の点数だけは取れるわけなのです。
当時、私はテストに向けての勉強というものをしたことがありませんでした。そんなことをしなくても、小学校でのテストではそこそこの点数は取れていたからです。それよりも、テストのための勉強という発想が全くありませんでした。
このような状態がしばらく続きましたが、さすがに中学に入ってからは危機感を感じるようになりました。「小学校のうちから塾に行っていて、英語がこれだけできないとまずい。」と思うようになったのです。「あとはとにかくやるしかない。」こう思うようになり、それからはとにかく無我夢中でがんばり始めました。その結果、1学期の定期試験では97点を取ることができ、その後一度も95点を下回ることはなくなったのです。そして、英語が一番の得意科目となり、大学も英文科へと進学したのでした。
私にとってラッキーだったのは、危機感を持ち始めたのが比較的早い時期だったということです。これが遅くなればなるほど覚えなければいけない単語も膨れ上がり、大変なことになっていたでしょう。
さて、ここで私が実践してきた「英単語の覚え方」を紹介したいと思います。これをやりこなせば、半年後には自分でもびっくりする位の単語力がついてくるはずです。
英単語の勉強方法について
① 今までに習った単語(教科書の1ページ〜現在まで)をノートに全部書き出しましょう。
※ここで書き写しの間違いがあると後々大変なことになります。必ず見直しをすること。
② ノートに線を引いて、右側に意味を書きましょう。分からないものがあれば、辞書(教科書の最後にも載っています)で調べてください。
③ 書き出した単語を音読しましょう。読み方の分からないものがあれば、必ず誰かに聞いてください。
④ 最低10回ずつ書いて練習してください。もちろん覚えようと思って書きます。また、10回書いても自信がなければ、自信がつくまで書き続けてください。
⑤ テストを行います。そして間違ったところはノートに印をつけます。
⑥ 間違ったところのみを、自信がつくようになるまで練習します。
⑦ あとは⑤と⑥の繰り返しです。
最後に…
英単語の覚え方といっても、これが全てではありません。先生達の中でも、皆それぞれ自分のやり方でがんばってきました。ただ一つ言えることは、皆「覚えるまでやめない」という強い意志を持って勉強に取り組むことが大切だということです。
今自分のやり方を見つけてがんばっている人は、これからもそのまま継続してください。
ただ、結果の出ていない人、やり方の分からない人、全くやっていない人はこれを参考にして欲しいと思います。そして、文章にするだけでは伝え方にも限度がありますので、いつでも勉強のやり方等で不安に思っていることがあれば相談に来てください。
P.S. 土曜教室(単語テスト教室:無料)では、いつも30%位の正当率だった生徒が、最近ではいつも90%位まで正解できるようになってきました。実はその生徒に対して、特別私が何かを教えてあげたというわけではありません。でも、その生徒は必ず出来るようになるという確信が私にはありました。それは何故かというと、毎回不合格の度に悔しそうな表情をしていたからです。
初めは少しつらいかもしれませんが、軌道に乗ると楽しくなっていく「土曜教室」に皆さんも参加してみましょう。