塾の広告を見ると、ときどき「予想問題的中!」というものを目にすることがあります。
なかには「これで的中って言えるの?」なんてものもありますが、それはさておき、この「的中」というものが何を意味するかを考えてみたいと思います。
もしある塾が「これがうちの塾で作った予想問題だ。これさえできれば必ず合格できるぞ!」なんて言ったとしたら、それこそ大問題です(入試問題はそんなに甘くはありません)。
塾は予想屋でも占い師でもありません。
あくまでも勉強を教えて成果を出すために存在しているのであって、受験までの期間に数多くの問題を生徒に触れさせて理解させていくところです。
その中で、たまたま同じような問題や類題が出たということで、「予想問題的中!」と言っているだけのことなのです。
つまり、これをより正確に言うのであれば、「うちの塾は、入試までに非常に多くの問題をこなしていきます。だから的中するものも多く出てくるのです。」と、こんな感じになってしまうわけです。
でも、これは広告としてはあまり良いコピーには見えないので、冒頭のような表現になってしまうというわけです。
ちなみに当塾でも、例えば中学3年生には定期試験・北辰テスト・公立高校入試において、予想問題を出しています。
そして、生徒にはつい「この前授業でやったところが出たでしょう?」なんて言ってしまうことがあるのですが、これは「予想問題が当たる位、これまでたくさんこなしてきたんだよ。」ということなのです。 小林