平成28年度の公立高校の入試問題(数学)を少しだけ予想してみたいと思います。
これを信じるかどうかは皆様次第なのですが、1つだけ注意していただきたいことがあります。
それは、「予想を信じ過ぎない」ということです。
初めから言い訳がましくなってしまいましたが、本来予想というものはその程度のものなのです。
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さて、本題に入りたいと思います。
今回の数学の平均点は「48.1点」でした。
そして、ここ3年間の数学の平均点を見ると、3年前から順に「42.4点」→「45.0点」→「48.1点」となっています。
問題が少しずつ易しくなってきていることがわかります。
そして注目すべき点は、県の予想平均点です。
埼玉県では、公立高校の入試が終わると、県の教育委員会より「予想平均点」というものが新聞等で発表されます。
これによると、ここ3年間いずれも数学の予想平均点は「50点」でした。
つまりこれは、平均点が50点になるように問題を作成しているとも言えます。
そして、年度と共に実際の点数が目標数値に近づいてきていることが分かります。
ということは、来年度の数学の入試は今年と同レベル程度になるのではと予想できます。
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しかし、1つだけ気がかりなことがあります。
それは、問題が易しくなると言っても、それにはいろんなケースがあるからです。
例えば、問題をA~Eの5つのランク(Eが超難問)に分けたとします。
この場合、Bランクの問題が減ってAランクの問題が増えた場合でも、Cランクの問題が減ってBランクの問題が増えた場合でも、問題は易しくなり平均点は上がります。
しかし、今回の入試では明らかにEランクの問題がなくなりC・Dランクの問題が増えました。
これが何を意味するかといえば、県内トップ校の入試では以前ほど数学で差がつかなくなってしまったのです。
言い換えると、数学が得意な生徒にとっては肩透かしを食らったような入試になってしまったということです。
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さて、来年度の入試がどうなるかは正直なところ分かりませんが、Eランクの超難問を1~2問程度復活させて、別の部分で更に簡単な問題を増やして行き、目標の平均50点を目指していくのかもしれません。
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なんか「予想」と言っておきながら、ほとんど分析みたいになってしまいました。
「もし塾の予想が外れたら?」・・・・・・心配は無用です。
どんな問題が出題されようとも、対応できる力をつけていくのが塾の使命なのです。 小林