夜10時を過ぎて生徒が皆帰った後に、2人の中3生の女子が塾に戻ってきました。
そして「先生、水道を貸してください。」と言ってきたので、何があったのかと思って聞いてみると、一人の生徒の自転車のチェーンが外れたらしく、それを直して手が汚れてしまったとのことでした。
自転車の持ち主の生徒は、手だけでなく洋服も汚れてしまっていました。
それでもがんばって、自力で自転車を直したようです。
私も「よくがんばったね。」と褒めたのですが、この生徒のすごいところは、「人の助けを借りずに自分の手で自転車を直した」ことだけでなく、このような困難の中でも笑顔でいられたことだと思います。
普通はこのような状況の中で手や洋服まで汚れてしまうと、落ち込んでしまうかイライラしてしまうかという人が大多数のはずです。
しかし、彼女は達成感からか、照れ笑いからか、はたまた人に気を使わせないようにと考えたからなのかは分かりませんが、終始笑顔でいたのです。
この前向きな姿勢こそ、とても立派です。
これからも笑顔を絶やさず、幸運をたくさんつかんで欲しいと思います。 小林